[M&A用語]

経営判断の原則

英語 :Business Judgement Rule

経営判断の原則とは、取締役が行う経営上の専門的判断については、決定の過程及び決定の内容に著しく不合理な点がない場合は、その判断によって結果的に会社に損害が発生したとしても、取締役としての善管注意義務違反には当たらないとする考え方をいう。
取締役は、善管注意義務違反となる業務の執行により会社に損害が生じた場合は、その損害を賠償する責任を負う。一方で、取締役として最善を尽くして経営判断をしたのに事後的に法的に責任を負担させられたのでは、リスクを取って経営することはできず、経営判断に萎縮が生じてしまう。経営判断の原則は、一定の要件のもとに取締役に広い裁量の幅を認めようとする考え方である。M&Aでは、買収、組織再編、自己株式の取得その他取締役の経営判断が問われる場面が多く、経営判断の原則に関連する判例が多く存在する。

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更新日:2018年04月01日

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