M&A専門誌マール

2017年04月12日(水)

Webインタビュー

【第82回】【ユーザベース】新野、稲垣共同代表が語る「東証マザーズ上場後の成長戦略」

 新野 良介(代表取締役社長<共同経営者>)
 稲垣 裕介(代表取締役社長<共同経営者>)



代表取締役の異動の理由

―― 2017年4月1日付けで代表取締役の異動が発表されました。今回の経営体制変更の理由は?

新野 「当社は、創業者である梅田優祐、稲垣裕介、そして私の3人で、それぞれの得意領域を生かして、柔軟かつ最適な経営体制を採用する形で事業拡大に努めてきました。今回の経営体制変更は、後ほどご説明する成長戦略にもかかわってきますが、現事業をさらに盤石にするための組織体制強化の観点から、組織マネジメントを得意領域とする稲垣を当社及びニューズピックスの代表取締役とし、新規事業の立ち上げやクリエイティブ面からのサービス・プロダクトの強化・拡大を得意領域とする梅田を当社取締役兼当社グループCCO(チーフクリエイティブオフィサー)とすることにしました。この組織体制変更によって当社の代表取締役を、これまでの梅田と私の2人による共同代表取締役体制から、稲垣と私の2人による共同代表取締役体制にしたということです」

東証マザーズ上場の狙い

―― 16年10月21日に東京証券取引所マザーズ市場に上場しましたが、狙いはどういう点にありますか。

新野 「我々は『経済情報で、世界をかえる』というミッションを掲げています。すでに、日本ばかりでなくグローバルな事業の拡大を進めていますので、資本調達の機動性という観点から株式の上場を考えました。同時に我々は創業当初から、ミッションにも掲げている通り、世界中で愛される経済情報インフラをつくり、世界中の意思決定を支え、世界をかえていきたいと考えています。そのためには、自分たちの所有する会社という枠を超えて社会の公器になるような会社を作ろうということを目指してきました。その理念のもとに今まで人材を採用してきましたし、これからもそうしていきたいと考えています。特に、13年にスタートしたNewsPicks(ニューズピックス)はメディアとして、中立性を担保するためにも、上場することであらゆる情報をオープンにし、より透明性の高い経営をしていくことによって安心して読者の皆さんに見ていただけるようになるのではないかということもありました」

ビジネスモデルの特長と強み

―― ユーザベース・グループのビジネスモデルについて、特長と強みをお聞かせください。

稲垣 「『SPEEDA(スピーダ)』事業と『NewsPicks(ニューズピックス)』事業が2本柱となっています。SPEEDAは、企業・業界分析を行うすべてのビジネスパーソンのための法人向けオンライン情報プラットフォームで、サービスの特徴としては大きく3つあります。第1は、世界の企業・業界情報の統合プラットフォームとしての機能で、世界200カ国以上、400万社以上の上場・未上場企業データの他、統計データ、M&A情報などの経済情報にワンストップでアクセスできるという点が上げられます。また、当社の専属アナリストによる560を超える業界の地域別分析レポートによって、業界の概要から市場、競争環境を短時間で把握することができます。

 第2に、説明書が必要ない直観的な操作性によって、必要とする世界中の企業・産業データを簡単に探すことができます。また、データはそのままSPEEDA上で編集、加工できるほか、ワンクリックでExcel、PowerPointやPDF等、必要な形式にダウンロードすることができます。第3の特長としては、専門のコンサルタントや業界のアナリストに付加価値の高い分析、リサーチ業務を依頼することができるという点です」

―― NewsPicksを始めたのはどういうお考えだったのですか。

新野 「我々はミッションを実現するために、経済情報のプラットフォームを自分たちの手で作り、世界に広げていこうという目標を立てました。そこで、最初に取り組んだのが今、稲垣がご説明したSPEEDAです。SPEEDAの最大の特長であり強みは、膨大な企業情報がワンストップで入手できるという点にあります。ただ、ストックとしての過去の企業情報に加えて、フローの経済ニュースをしっかり押さえることがビジネス情報のプラットフォームとしては非常に重要なポイントになります。しかし、この分野はグローバルに経済ニュースを配信しているメディアがあって、容易に参入できるような市場ではありませんでした。そこで、我々独自の経済情報とはどのようなコンテンツなのかを検討し、参入のタイミングを図っているなかで、13年頃からに一気に世の中がモバイルにシフトしてきました。そのタイミングをとらえて我々もモバイルに特化した形で経済ニュースを出そうということで13年にサービスを開始したのがNewsPicksです。

 NewsPicksは、ソーシャル機能も兼ね備えた経済ニュースプラットフォームで、具体的な特長としては、第1に、ウォール・ストリート・ジャーナルと提携するなど90以上の国内外のメディアの経済ニュースに特化した情報をスマートフォンなどで読めるように配信しています。また、NewsPicks独自の記者によって取材した社会性の高いテーマや、ビジネスに示唆を与えるストーリーをオリジナル記事として提供しています。第2に、ビジネスパーソンをつなぐSNS機能によって、ユーザーはニュースにコメントを投稿することができます。ユーザーは『ピッカー』と呼ばれています。NewsPicksは経済情報に特化している関係で、多くのビジネスパーソンが参加しています。それら多くのビジネスパーソンに情報を届けられるという特性を反映して多数の専門家や著名人も参加しています。気になるピッカーをフォローすることで、独自のタイムラインを作成することができるわけです。第3は、NewsPicksに投稿されたユーザーのコメントやニュース情報に加えて、SPEEDAと連携をすることで、SPEEDAに格納されている企業財務・統計情報などのデータもワンストップで検索することができるという点も大きな特長です」

SPEEDA、NewsPicksともに黒字化

―― 収益の仕組みと直近の業績を教えてください。

新野 「まずSPEEDA事業は・・・
 

続きをご覧いただくにはログインして下さい

この記事は、無料会員も含め、全コースでお読みいただけます。
ご登録がお済みでない方は、「NEXT[新規登録]」からお申込みください。

  • LOGIN
タグ
人(インタビュー) , 池田耕造

  • シェアする
  • ツイッターでつぶやく
一覧に戻る
  • M&A専門誌マール 最新号
  • M&A専門誌マールのお申し込み
  • 商品のFAXお申込書
アクセスランキング
[ PR ]

■東京建物アメニティサポート|マンション管理事業の譲渡・承継情報募集中!
キャンペーン情報|M&A専門誌マールを無料でお試しいただけます
次号予告と編集後記|M&A専門誌マール
皆様からのご意見・ご要望をお待ちしております。

レコフM&Aデータベース

LOGIN

  • 特徴と機能についてをムービーでご紹介。
  • MOVIE
  • トライアルはこちら
M&A専門誌マール
  • M&A専門誌マール
  • お申込みはこちら

具体的なM&Aのご相談はこちらへ

企業戦略に沿ったM&A実現をサポート 株式会社レコフ

レコフ クロスボーダーセミナー

M&Aアンケート

「MARR2017」(M&Aレポート2017)の「第4部 アンケート調査」から抜粋。Aコース会員・EXコース会員向けの限定コンテンツです。

worlding
日経バリューサーチ
NIKKEI TELECOM日経テレコン

日経テレコンの「レコフM&A情報」では、M&A、グループ内M&A、分社・分割、持株会社などの関連データのほかに、防衛策データも提供しています。

 

SPEEDA
M&Aフォーラム
pagetop