[編集部から]

2014年8月号 238号

(2014/07/15)

次号予告と編集後記(2014年8月号)

次号予告

2014年9月号
特集:アライアンスとM&A ~多様な提携戦略をいかに使いこなすか~ 

                                                                               2014年8月15日発売予定


※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記


■先日、カーライル共同創業者であるデイビッド・M・ルーベンスタイン氏を囲んで記者懇談会が行われました。ルーベンスタイン氏は1948年8月、メリーランド州ボルチモアに生まれた。父親は郵便公社に勤めていたが必ずしも裕福でなく、一人っ子のルーベンスタイン氏は子供の頃から向上心が強かったといいます。デューク大学を出てシカゴ大学のロースクールを73年に卒業。弁護士になった後、27歳の若さでジミー・カーター大統領の内政担当副補佐官の要職に就任したという経歴も持っています。カーライルを創業したのは87年ですが、「デューク大学を卒業した70年の夏のほとんどを日本で過ごしたことがあるんです。大阪万博も見に行きましたよ。その後、ソニーの創業者である盛田昭夫さんの弁護士も務めるなど日本企業とは関係があって、70年以降、毎年日本には来ています」という親日派です。
1年前に安倍首相と会談した折に、安倍首相から日本経済再生のアドバイスを求められたというルーベンスタイン氏。日本経済をデフレから脱却させたアベノミクスを高く評価しつつ、日本企業については、「米国では不振の事業部門や子会社はPEファンドや他社に売却して再生をゆだねるが、日本企業はそうした事業部門や子会社を手放そうとしないため、経済の新陳代謝が進まない」との苦言も聞かれました。(耕)

■社会人になって新聞の読み方について初めて教わったときに「ただ読むだけでは駄目だ。そのテーマがこれから先どうなるのか、と想像して将来を推測できるようにならないと、ビジネスマンではない」というアドバイスを頂きました。あれから数年が経ち、頂いたアドバイスを参考に自分なりに新聞を読み続けてはいますが、昔に比べれば幾分成長はできているものの、己の想像力の乏しさを痛感することも多く、未来を考えることの難しさを感じています。立派なビジネスマンになるには、まだまだ道は長そうですが、「継続は力なり」と自分を奮い立たせ、今日も新聞と向き合います。(郁)

 

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