「ブランド起点のM&A」というテーマでこれまで、ビジネス
デューデリジェンス(BDD)におけるブランド評価の重要性、より効果的なブランド買収の要諦について述べてきた。これらを含むM&Aプロセス(In-Deal)の完了後は、統合プロセス(Post-Deal)において新しい会社や組織を作る
PMIへと移行する。本稿では、PMIを通じた組織変革においてポイントとなる、ソフト要因の重要性とともに、関連する課題やそれらの解決の方向性について紹介する。
意識や理解度の分断が、全社の取組みを阻む ブランド買収後のPMIにおいては、
■筆者プロフィール■
山口 嘉毅(やまぐち・よしき)
KPMG FAS ディレクター
コンサルティング会社、テクノロジー会社を経て、KPMG FAS入社。これまで多様な業界での変革推進支援に従事し、20年以上のコンサルティング経験を有する。戦略と実装をつなぐことを目的に、組織や人に働きかけ、変革を推進することにより、企業の活性化に貢献してきた。専門領域は、組織変革、変革プログラムマネジメント、チェンジマネジメント。