[M&Aの現場から]
2015年6月号 248号
(2015/05/20)
ヘイグループは、エドワード・ヘイ(Edward N. Hay)氏によって米国フィラデルフィアで1943年に創業された人材および組織管理のパイオニア的なコンサルティング企業である。49カ国に86カ所のオフィスを構え、社員は4000人を超える。日本法人「ヘイ コンサルティング グループ」が設立されたのは79年で、既に36年の歴史を持っている。
「ヘイグループの強みは、リーダーシップ育成メソッドや組織開発・マネジメントツールを多数創造し、その実行を世界中の企業で行い、継続的に浸透させていることにあります。具体的に言えば、エドワード・ヘイが始めた“ヘイ・システム”がその代表です。これは、ホワイトカラーの労働を主要な対象として開発された職務分析、職務評価のシステムで、ホワイトカラーの人事管理の方法として、賃金管理のみならず、今では目標管理・業績評価、社員の格付け等、人事管理の基礎になっていまして、グローバルで9000社以上の企業に採用されています。
「当社の組織は、コンサルティング、調査・診断サービス、社員意識調査、そしてヘイラーニング・インスティチュートによる研修部門に分かれています。M&A案件は、コンサルティング部門で、固定されたメンバーではなく、案件に応じて最も適切な知識・経験を持ったコンサルタントによるチームを編成します。また必要に応じて他部門とも連携して、クライアントに総合的な支援を提供しています。」と語るのは、滝波純一ディレクター。
同氏は、京都大学工学部卒業、同大学院応用システム科学修士、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)経営学修士(MBA)を取得。93年東レに入社、その後、ボストン コンサルティング グループを経て、2009年ヘイグループに入り、10年より同社コンサルティング部門責任者に就任している。また、11年からBusiness Solution/Client Relationship Development/Building Effective OrganizationプラクティスNorth East Asiaヘッドも務める。医薬品、消費財、流通、情報通信等の幅広い業界に対して、グローバル人事制度構築、リーダー育成、M&A支援など幅広いコンサルティングを実施してきた実績を持っており、ヘイグループのグローバルネットワークを活用して多くの日本企業のグローバル戦略実現を支援している。
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