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(2015/07/29)
~M&Aにより築きあげた「社会システム産業」をグローバル展開へ~
1.はじめに
警備保障最大手のセコムの業績が堅調である。前期実績(2015年3月期)は売上高前期比2.2%増の8407億円、当期純利益は同7.9%増の753億円と過去最高となった(図表1参照)。2016年3月期もこれを更新し、売上高は8660億円、前期比3.0%増、また、当期純利益は802億円、前期比6.4%増加になる見込みである。これが実現すれば純利益については4期連続で最高益を更新することになる。
「セコムしてますか」のキャッチコピーが有名であり、警備会社としての印象の強いセコムだが、セグメント別の売上構成比は「セキュリティサービス」は56%となっており、残りは「防災」14%、「メディカルサービス」7%、「地理情報サービス」、「情報通信」、「不動産・その他」各6%、「保険」4%で構成されている。
日本警備保障として1962年に設立された同社は、当初、警備員による巡回・常駐警備を行っていたが、1966年、オンライン・セキュリティシステム「SPアラーム」を開発し、機械警備によるサービスを開始した。これが普及していく中で同社は、1989年に「社会システム産業」の構築への取り組みを宣言した。「社会システム産業」とはセキュリティで培った安全のネットワークをベースに、安心で便利で、快適なサービスシステムを創造し、これらを統合・融合化して新しい社会システムづくりに取り組む産業のことである。
さらに、2010年には「社会システム産業」の構築を加速するために「ALL SECOM」を宣言。以来、グループの総合力を最大限に発揮し、「セキュリティ」「超高齢社会」「災害・BCP(事業継続計画)・環境」を切り口に、ビッグデータを有効活用することによるサービスの創出を目指している。
こうしてみると、確かに・・・
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