[Webインタビュー]

(2015/02/25)

【第50回】2000社のベンチャー企業ネットワークを築き上げたトーマツ ベンチャーサポートの支援プログラム

吉村 孝郎(トーマツ ベンチャーサポート 代表取締役社長)
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休眠会社を再起動

―― トーマツベンチャーサポート(以下TVS)は、どういう経緯で設立されたのですか。

「TVSは監査の事業拡大を狙って1997年に設立されていたのですが、実質的には休眠状態になっていたのです。それを2010年11月に復活させる形で活動を再スタートさせました。復活のきっかけは08年9月のリーマンショックです。リーマンショックによるグローバルな金融危機の影響を受けて日本の大企業もリストラの話ばかり、ましてやベンチャー業界は見る影もない状態でした。私は、株式公開部門で株式公開支援やM&A業務などで多数のベンチャー企業に関わってきたものですから、ベンチャー企業をフックにして日本を元気にしていきたい、トーマツグループのネットワークやノウハウを活用してベンチャー企業への支援ができないか、という思いが強くありました。トーマツの中にも同じ思いを抱いていたものが何人かいまして、休眠状態になっていたTVSを使わせてもらおうということで、復活させました。優良なベンチャー企業が資金調達に失敗して成長できないとか、素晴らしいサービスを持っているのにスポットライトが当たらないということがあります。また、大企業で新規事業を起こそうとした人が失敗を許されない社内文化に潰されてしまうなど、起業家や社内起業家など新たに挑戦しようとする人が成功をおさめるのに難しい環境にあります。さらに、東京への一極集中により、地域経済の衰退が加速していくという環境下で、起業家や社内起業家、政策担当者など新たなことに勇気をもって挑戦する人たちとともに寄り添って、新しい産業を起こし未来を拓いて行きたいというのが基本理念で、現在、全国23の営業拠点150人の会計士・コンサルタントで2000社のベンチャー企業を支援しています」


 

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