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2010年7月号 189号
(2010/06/15)
1-5月期、42.1%減。海外強化は本格化へ
食品業界のM&Aは、1-5月期22件と、前年同期比16件、42.1%の大幅減少となった。M&A総件数に占める割合は3.0%と、1985年以降で最低水準まで落ち込んでいる。2009年7月に明らかになった国内食品最大手のキリンホールディンスと同2位のサントリーホールディングスの経営統合交渉は、今年に入って交渉の終了が発表された。この影響で、業界各社がM&A戦略を練り直しているともとれる。22件中、IN-OUTは5件と、前年同期から1件増加した。2006年ごろから本格化している日本の食品会社の海外強化の動きは依然として堅調だ。ビール業界では、サッポロホールディングスがベトナムのビール市場に本格参入した。国内市場が縮小するなか、キリン-サントリー破談後の動きが注目される。
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