総件数の4.2%。金融危機で経営環境急変
正式な対外公表からクロージングに至るまでに何らか理由で解消されるM&A案件は、1-3月期22件
と、前年同期の9件から2.4倍の増加となった。まだ3カ月ではあるが、M&A総件数に占める割合は4.2%
まで上昇している。近年は、当事者間の問題のほか、当事者以外の外部要因も増加している。特に、2008
年9月のリーマンショック以降の金融危機で経営環境が急変し、企業価値評価や資金調達が困難となる
ケースが急増している。さらに、競争激化を背景に買収提案に踏み切る企業も増えてきており、この結果、
対象企業の同意を得られず断念するケースも目立ってきた。