[編集部から]

2021年9月号 323号

(2021/08/16)

次号予告と編集後記(2021年9月号)

次号予告

2021年10月号
特集:日本版SPACの導入と課題
2021年9月15日発売予定 
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記

■東京オリンピックが大きな感動を残して終わりました。新型コロナの緊急事態宣言下、開催を疑問視する声もありましたが、やってよかったというのが実感です。全世界の一流アスリートが最高の舞台の上で「金メダル」を目指してしのぎを削る姿、勝っても敗者を尊敬し、敗れて悔しくとも勝者をたたえる姿をテレビで見るにつけ、スポーツの持つ力を再認識し共有することができたからです。まして日本選手の大活躍でメダルラッシュ。もう言うことなしです。
ところで、閉会式の橋本聖子組織委員会会長の挨拶を聞きながらふと思ったこと。パラリンピックがまだ終わっていないけど、本当に課題山積だった今回の東京大会をやり遂げた「事務局は大変だったよな。金メダルだな」と。ネットで確認してみると、「組織委員会」のホームページにその役割として「東京2020大会の成功に向けて、組織委員会は、JOC、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会、日本パラリンピック委員会(JPC)、東京都、政府、経済界、その他関係団体と共にオールジャパン体制の中心となり、大会の準備及び運営に関する事業を行います」とあり、まさに事務局の元締めです。
ところが翌日の新聞を見てビックリ。IOC(国際オリンピック委員会)が通例通りオリンピック・オーダー(五輪功労賞*)の金賞を橋本組織委員会会長に、銀賞を武藤敏郎事務総長に授与すると同時に、菅首相と小池都知事にも困難な状況下での当局の協力に対し金賞を授与すると発表したのです。組織委員会会長と事務総長への授与が通例となっていると知り、わが意を得たりです。安倍前首相も2020年に五輪誘致への貢献として金賞を受賞しています。森喜朗前会長の無念が察せられる一コマでもありました。(朱鷺)

■平日の夜6時半過ぎ、東武鉄道池袋駅南口改札の券売機前に行列ができていました。行列の先頭には「TABETEレスキュー直売所」があり、ナスやキュウリなど数種類の野菜が袋詰めされたものが500円で販売されていました。その日の夕方に東松山市周辺のJA直売所で売れ残った野菜をプラスチックケースに入れ、電車で輸送、販売しているとのこと。売れ残った野菜といっても、朝採り野菜のため、スーパーで売られている野菜よりも新鮮です。500円分以上の野菜が中身のわからない福袋形式で販売され、お得感とどんな野菜が入っているかのわくわく感もあります。中にはあまり馴染みのない野菜もありますが、名前や特徴、おすすめの調理法などの記載がされており、新たな野菜との出会いもあります。
「TABETEレスキュー直売所」は、フードシェアリングサービス運営ベンチャーのコークッキングが東武鉄道、JA埼玉中央などと2回の実証実験を行い、8月から本格運用を開始しました。誰もがワンコインでSDGsにおける「食品ロス削減」にお得に美味しく取り組める「TABETEレスキュー直売所」は今後も注目を集めそうです。(礼)

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