[編集部から]

2023年10月号 348号

(2023/09/11)

次号予告と編集後記(2023年10月号)

次号予告

2023年11月号
特集:そーせいのM&A戦略
2023年10月11日 マールオンライン上のリリース 
2023年10月16日 発売
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記

■2023年は旧日本長期信用銀行(長銀)が経営破綻し、一時国有化されてから25年目の節目の年です。その後の紆余曲折を経て、現在はSBIホールディングスの連結子会社となった長銀母体のSBI新生銀行は、9月28日に上場廃止となります。SBI新生銀は2025年3⽉末⽇までに預金保険機構と整理回収機構(RCC)に対し、公的資⾦の返済に関する具体的な提案をする計画です。この間には色々な出来事がありましたが、一時は「永久に返ってこない公的資金」とも揶揄された平成金融史の負の遺産が、最後、どのように処理されるのかが気になります。
 公的資金という論点で気になるのが、コロナ禍で新たに設計された金融機能強化法のいわゆる「コロナ特例」の制度です。リーマンショック後、第二地銀を中心に活用された公的資金の返済時期が2024年に迫っていることから、俗に「地銀の2024年問題」と呼ばれています。ただし、コロナ特例による公的資金を活用すれば、実質的には注入された公的資金の「借り換え」ができてしまうことから、この制度がモラルハザードではないかとの指摘・批判があります。国がこの間、強化法のコロナ特例の制度を導入したことに首をかしげる人は、旧・新生銀行再建の仕事に関与した行政官の中にも、少なくない印象です。節目の年、旧新生銀行の苦闘の歴史から学べる教訓は多そうです。(武)

■以前どこかのテレビ番組で、観光客に「何を目的に訪日したのか」とインタビューしたところ、ある飲食店の特定のメニューをインスタグラムで見かけて、その料理を味わうために来たのだと答えていました。そのほかの予定は未定とのこと。それまで観光、それも海外への訪問先となると、有名な観光地巡りだったり、好みの施設・イベントを組み合わせたりと、時間を埋める印象が強かったので、驚きでした。どれだけの魅力的な施設やグルメ、体験ができるかでなく、たったひとつ心に迫るものがあれば誘客に結びつくのです。「地球の歩き方」や「るるぶ」のような観光雑誌はもちろん参考にされますが、インスタグラムなどのSNSの写真や投稿を重視する人もいます。岐阜県高山市では、世界的に大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」の聖地としても有名となり、インスタグラムで作中に出てきたスポット写真を投稿しています。観光客を呼び込むために、どんな工夫を凝らして訪客に訴求していくのか、各地域の作戦が気になります。(澄)

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