[Webインタビュー]

(2018/06/04)

【第92回】【マネックスグループ】松本大CEOが語る「コインチェック買収の次に考えていること」

松本 大(取締役会長兼代表執行役社長CEO)
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左から山本 貴之氏、北所 克史氏

「第二の創業」とコインチェック買収

――  マネックスグループは2018年4月6日にコインチェックを買収しました。仮想通貨の評価についてはまだ定まったとは言えません。そうした中で買収を決めたのはなぜですか。

「マネックスグループが仮想通貨事業への参入を目指すのは、仮想通貨の基礎技術である『ブロックチェーン(分散型台帳)』が今後の金融取引を大きく変える可能性を秘めているからです。17年10月に私は『第二の創業』としてブロックチェーンの活用を表明し、18年1月には仮想通貨交換業への参入を念頭に、仮想通貨研究所を設立しました。

  第二の創業のミッションステートメントで、私は次のようにお話しました。

  ビットコインを始めとする仮想通貨、ブロックチェーン、機械学習。テクノロジーの進化は凄まじい速さで起きています。ブロックチェーンを初めとする様々な新しいテクノロジーは、人々の生活のあり方も、それを支えるお金の取引のあり方も、大きく変えつつあります。かつてインターネットの出現が、世界の人々の生活を大きく変革し、また資本市場のあり方や銀行・証券などの金融仲介業者のあり方も大きく変えたように、ブロックチェーン並びにその他新テクノロジーは、これからの資本市場や金融仲介業者のあり方に大きな影響を及ぼしていくだろうと考えています。

  マネックスは、『MONEYのYをXに進め、新しい時代におけるお金との付き合い方をデザインして提供する』ことを企業理念として創業しました。その時我々は、インターネットの波に乗ってビジネスを構成しようと考えたのではなく、インターネットを利用した変化を自ら創出し、それらを合わせて変化をうねりとし、資本市場のあり方、証券会社のあり方を、自らが主体となって大きく改革していくことを目的としました。実際、資本市場と証券会社のあり方は、我々の存在と活動によって、大きな変革を経ることとなったことはご存知の通りです。

  今、マネックスは…

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