[M&Aスクランブル]
(2016/10/05)
2015年、任天堂は2件のM&Aを発表した。1件は日本のスマートフォン(以下「スマフォ」という)向けゲーム開発大手、DeNAとの資本・業務提携であり、もう1件は米国のスマフォ向けゲーム会社、ナイアンティックへの資本参加(出資比率は不明)である。振り返ってみるとDeNAとの資本・業務提携の方がナイアンティックへの資本参加に比べて注目の度合いが数段高かったように記憶しているが、最近ではメディア等でナイアンティックのこれまでの動きがしばしば取り上げられている。同社が今話題の「ポケモンGO」を開発し配信しているからである。
ナイアンティックは2010年にグーグルに設置された社内ベンチャーであり、2012年からイングレスというスマフォ向けのゲームを配信していた。イングレスは、参加者が画面で地図を確認しながら「ポータル」が割り当てられている地点まで出向いてこれを確保することを基本とするゲームである。
一方、任天堂はポケモンのライセンス管理やグッズ販売などを行う株式会社ポケモンを持分法適用関連会社としている。株式会社ポケモンはポケモンの原著作権者である、任天堂、クリーチャーズ、ゲームフリークの共同出資により1998年に設立され…
*Cコース会員の方は、最新号から過去3号分の記事をご覧いただけます
マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。
――4月1日「オリックス・クレジット」から「ドコモ・ファイナンス」に社名変更
[Webインタビュー]
[【バリュエーション】Q&Aで理解する バリュエーションの本質(デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社)]