[マールレポート ~企業ケーススタディ~]

2017年1月号 267号

(2016/12/15)

長谷川HD - 東証上場を目指して英系ファンドCVCと組んだ長谷川芳博社長の決断

  • A,B,EXコース

20年で5つの事業を立ち上げる

長谷川 芳博(長谷川ホールディングス 代表取締役社長)  ハウスクリーニングの「おそうじ本舗」などのフランチャイズビジネスサービス事業をはじめ、子育て支援サービス事業、介護サービス事業などを展開する、長谷川ホールディングス(長谷川HD)の長谷川芳博社長および他主要株主が、2016年9月、世界最大規模のファンドである英国のCVC Capital Partners(CVC)に、保有する株式の過半を譲渡した。買収額は未公開。

  CVCは1981年にシティグループの関連会社として設立され、93年に独立。99年に、CVCアジア・パシフィックを香港に設立、03年日本にシーヴィーシー・アジア・パシフィック・ジャパン(CVCジャパン)を設立した。グローバルに総額612億ドル(約7兆円)を運用、300社を超える投資実績を持っており、日本では、SBIホールディングスからの信和(建築用足場メーカー)株式買収、テクノプロ(技術系総合人材サービス企業)グループのMBOのほか、すかいらーく、タワーレコード、ミスター・ミニットなどへの投資実績がある。(CVCの対日投資戦略については、CVCジャパンの赤池敦史社長の囲み記事を参照)

  長谷川HDは、1997年の創業。「家族とくらしを支える」をスローガンに、「おそうじ本舗」をはじめ、「マイ暮らす」(家庭の簡易清掃・家事代行)、「マイスターコーティング」(フローリングや水まわりのハウスコーティング)、「靴専科」(革靴、バッグなど革製品のクリーニング・修理)、「お直し職人」(洋服の直し)、「KEiROW」(訪問医療マッサージ)のフランチャイズ事業を展開している他、「イリーゼ」ブランドで100カ所以上の介護サービス事業(老人ホーム・デイサービス・グループホーム・ショートステイ)を展開。また、子育て支援サービス事業として、「太陽の子」「わらべうた」ブランドで70カ所以上の保育事業(保育所・病児保育・ベビーシッティング)を展開している。さらに、医療・介護・看護の人材サービス事業、給食・社員食堂などのフードサービス事業へと事業分野を拡大し、積極的な経営姿勢で注目されている。

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