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[ポストM&A戦略]

2015年12月号 254号

(2015/11/17)

第84回 100%子会社のガバナンス設計

 竹田 年朗(マーサー ジャパン グローバルM&Aコンサルティング パートナー)

  日本企業の行う海外買収には、上場企業を対象とするものも少なからず含まれる。買収後には、大半のケースで買収先は非上場子会社となり、会社の機構や経営層に少なからぬ影響がある。今回はこのような観点を皮切りに、100%子会社のガバナンス設計を論じたい。

非上場化のインパクト:取締役会の役割の変化

  国によって建付けに違いはあるものの、一般に、取締役会あるいはそれに相当する機関(以下、取締役会と総称)は企業の最上位の意思決定機関とされ、そのように認識されている。上場会社、しかも大企業の取締役会ともなると、然るべき威厳を伴うのが普通で、どの国でもその運営に相当気を遣う。

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