件数は減少、対米投資は4兆円に迫る(1-9月期) 日本企業と米国企業が当事者となるクロスボーダーM&Aは、1-9月140件で前年同期比30.3%減となった。米国企業による対日投資(OUT-IN)が45件と激減したためだ。一方、日本企業による対米投資(IN-OUT)は95件と、前年同期比17.2%の増加。金額はすでに3兆9362億円で、4兆円に迫る勢い。M&A総額の4割以上を占めている。サブプライムローン問題による米金融危機で、国内金融機関が救済支援に乗り出したほか、医薬品、電機など製造業も投資を大型化させている。世界規模でネットワークをもつ米国企業や米国市場を足がかりに、日本勢のグローバル戦略が本格化しそうだ。 (レコフデータ 吉富 優子)