[【小説】経営統合の葛藤と成功戦略]
2011年8月号 202号
（2011/07/15）
システム領域での協議不調を発端に、一方的に協議打ち切りの通告を受けた渋沢ファイナンスコーポレーション社の事務局は混乱を極めていた。専門部会からは事態の解決を求められ、山岡ファイナンスサービス社側とは一切の連絡が取れない中で、事務局メンバーは疲弊するとともにやり場のない怒りや不信感を覚えていた。これ以上の事態の悪化を回避すべく、事務局長の横山友樹は事務局メンバーを集め、リーダーとして全員に語りかけ始めた。
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［藤原裕之の金融・経済レポート］
