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2012年3月号 209号
(2012/02/14)
総件数の5.6%。海外市場や新分野開拓に活路
人材派遣業界のM&Aは、1月期7件と、まだ1カ月ではあるが前年同期の2件から急増している。総件数に占める割合は5.6%まで上昇した。7件のうち、クロスボーダー(IN-OUT、OUT-IN)案件が2件あった。金融危機以降、日本及び先進国で派遣市場が縮小の一途を辿るなかで、リクルートが北米を中心に海外展開強化に取り組んでいるほか、世界最大手のスイスのアデコがアジアでの技術系人材サービスのネットワーク拡大を目指し、日本事業を強化している。他方、IN-INでは、各社ともアウトソーシング事業を拡大しているほか、生産拠点の海外移管ニーズや高度化、グローバル化する人材ニーズに対応する動きもみられる。製造業派遣、登録型派遣の原則禁止など、規制強化に向けた制度改正の法案審議が継続されており、今後ますます海外市場や新分野開拓の動きが本格化しそうだ。
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