[寄稿]
2012年4月号 210号
(2012/03/15)
ここ最近、インド企業の海外投資に注目している。国家の使命(さらに資金も)を背負っている中国企業に対して、どちらかと言えばインドは民間企業主導であり、投資地域や分野も分散しているため、外から見ていると傾向を把握しにくい。利幅が厚く、市場の規模も伸びも十分魅力的なインドを離れて、どうしてリスクの高い海外に出て行くのかという問いに対して、ほとんどの企業は理由の1つにインド市場の競争の過熱化を挙げる。プライドだけでなく、実際の国内市場シェアも高いインド企業だが、その自信の裏側で自らの弱みにもしっかり向き合っているようだ。
インドでJVやM&Aの交渉に入る際、そうしたインド企業の動向や潮流を理解しておくことは大変重要だ。本業強化のために外国企業との提携を模索したい、事業多角化により収益の源泉を増やしたい、本業をシフトさせるため事業を譲渡したい、といったインド企業の切なる願望は増大しており、日本企業に限らず、インドの入口を探る外国企業にとって格好の機会を提供している。
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