[編集部から]

2014年7月号 237号

(2014/06/15)

次号予告と編集後記(2014年7月号)

次号予告

2014年8月号
特集:日本企業のグローバル化を採点する~新興国M&A成功のポイント~ 2014年7月15日発売予定


※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。
※年間購読者の皆様に雑誌形態でお送りしております
   「統計とデータ編」の8月号には、2014年上半期のM&Aデータが掲載される予定です。

編集後記


■FIFAワールドカップがいよいよ開幕しました。最もグローバルなスポーツと言われるだけあって、この盛り上がりはさすがと言うしかありません。さて、7月号「M&Aで見る日本の産業新地図」のテーマはスポーツ関連業界で、イングランド・プレミアリーグの名門マンチェスター・シティの持株会社による横浜・Fマリノスへの資本参加と日産自動車を含む3社のパートナーシップ締結を紹介しています。外国人選手のJリーグ参画、日本人選手の海外進出と『人』のグローバル化は、1993年のJリーグ発足以来約20年をかけてずいぶんと深化しています。ジュニア選手についても、ドイツ、イタリア、イギリスの名門チームが様々な形でジュニア向けスクールを日本で開催し、イングランドのアーセナルは日本に常設のジュニアユースチームを設立するとのこと。人材発掘の狙いもあるでしょうが、グッズやイベントなど、ビジネスとしての『投資』魅力ありと見ているのだと思います。(朱鷺)

■この6月に富岡製糸場が世界文化遺産に登録される見通しです。繰糸場の規模は当時世界最大級、現在でも明治政府の官営工場でほぼ完全な形を残す唯一の建造物です。富岡が建設地となった理由は、養蚕が盛んで、操業用の水と石炭の調達が可能だったことに加えて外国人主導のこのプロジェクトに住民が同意したことが挙げられるそうです。外国人に生き血を抜かれるとの噂で女工集めが難航した時代背景を思えば、住民の決断は大英断と言えるでしょう。
今、外国企業が日本へ進出する難しさを感じているといいます。「鎖国」の後遺症と思われがちですが、実は江戸期でも朝鮮通信使やオランダ商館長等の往来があり、全くの鎖国だったとは言えない。そんな近年の研究結果から、最近ではこの言葉を載せていない歴史教科書もあるとか。無用な「鎖」を捨て、富岡の先人をならって私達も海外と手を携え、100年後に「産業遺産」を残せるよう努力しなければ。(本)

 

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