[M&Aの現場から]

2015年7月号 249号

(2015/06/15)

【DCIパートナーズ】 日本と台湾の創薬分野を中心としたバイオベンチャーに投資

 成田 宏紀(代表取締役社長)
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成田 宏紀氏  DCIパートナーズは、大和証券グループの大和企業投資によって2014年5月20日に設立されたバイオ分野に特化したベンチャーキャピタルファンドの運営会社である。

  同社が運営するファンドは、「大和日台バイオベンチャー投資事業有限責任組合」で、日本と台湾の創薬分野を中心とした未上場のバイオベンチャーへ投資を行う。

  DCIパートナーズが約20億円出資しているほか、日本の中小企業基盤整備機構、台湾の行政院国家発展基金がそれぞれ約30億円を拠出している。ファンドは、年内をめどに最終募集総額120億円を目指しているが、バイオベンチャーファンドとしては日本最大規模になる。

  08年のリーマンショック以降、日本ではベンチャー企業に対するリスクマネーの供給主体であるベンチャーキャピタルの資金調達環境が厳しい時期が続いてきた。しかし、ここへきて政府の成長戦略の一環としてベンチャー企業の育成が掲げられるなど、ベンチャー投資に対する機運が盛り上がってきている。

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