[業界動向「M&Aでみる日本の産業新地図」]
2017年5月号 271号
(2017/04/17)
1.最近のトヨタ自動車と日産自動車のM&A
電動化や自動運転を見据えた先進運転支援システム(ADAS)などの技術革新により、過去100年にわたって形成された自動車産業構造に大変革が起こりつつある。世界各国における環境規制の厳格化などもあり、自動車メーカーに求められるハードルは急速に高くなっている。こうした環境下、国内自動車業界2強のM&Aをみると、トヨタ自動車は系列部品メーカーを統合・集約することでグループ体制を強化する一方で、日産自動車は系列部品メーカーの株式を売却している。両社の動きは相反するものだが、技術革新が進展する中で、以下に述べるように両社とも部品メーカーの効率化や競争力強化が自社にとってメリットになると考えている。また、これと並行して、両社ともベンチャー企業との連携などを通じ急速に進歩する技術の実用化を図ろうとしている(図表1参照)。
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