日本のベンチャー企業が大企業などに経営権や事業権を譲渡する、いわゆるM&Aによるエグジット案件(形態:買収、事業譲渡)は、2018年1年間で62件あった。買い手(当事者1)は事業会社が61件で、うち上場企業が31件と5割を占める。ベンチャー企業(当事者2)の業種はソフト・情報が41件と多い。日本のベンチャー企業に対するM&A全体に占める割合は5%にも満たないが、金額規模は徐々に大型化してきている。第4次産業革命の技術革新が急速に進展していくなかで、今後、事業会社とベンチャー企業との事業連携強化の動きがより本格化していくか、注目される。
2018年1-12月の動き
62件のマーケット別内訳は