オーナー(創業者)や経営者が一定規模の株式や事業を売却する、いわゆる「事業承継M&A」は1-10月期490件と、前年同期の445件を10.1%上回り、集計開始以来、最多を更新した。総件数の14.4%を占める。490件を売り手企業(当事者2)が所在する地方別でみると、近畿、中国・四国、九州・沖縄で増加しているのが目立つ。近年、買い手(当事者1)は上場企業、投資会社に広がっている。売り手もファンケルやZOZOなど上場企業のオーナーが売却する大型案件が増えてきた。後継者問題に加え、事業環境変化や会社売却に対する意識の変化も相まって、今後ますます活発化しそうだ。2019年1-10月の動き 1-10月期490件を売り手企業(当事者2)が所在する地方別でみると、