上場企業が子会社や事業部門を切り出し、ファンドや同業他社などへ売却する、いわゆる「
カーブアウト系」の案件(海外法人含む)は、1-10月期324件と、前年同期の289件から12.1%増加した。M&A総件数に占める割合は10.7%と前年1年間の8.6%から2.1ポイント上昇した。それでも、リーマンショックにより金融・経済危機に直面した2008年の478件には届かない見通し。政府は7月、買収よりは事業の切り出しに重点を置いた「
事業再編実務指針」を取りまとめ、日本企業の事業構造改革を後押しする。グローバルかつデジタル化が進む経営環境下、各社とも改革断行は待ったなしだ。
2020年1-10月の動き
1-10月期324件のマーケット別内訳は、