[セミナー・イベント]

(2024/12/09)

第75回 健全な「同意なき買収」の活用と対策 ―BCGの視点から―

2025/1/20(月)15:00-17:00

ボストン コンサルティング グループ マネージングディレクター&パートナー 横瀧 崇氏
同 パートナー&アソシエイト・ディレクター 坂上 隆二氏

セミナー概要

1.目的・狙い
日本のM&A市場は活況を呈しており、2024年10月現在、M&A件数は過去最高ペースで推移しています。また、2023年8月に経済産業省より公表された「企業買収における行動指針―企業価値の向上と株主利益の確保に向けて―」(いわゆる買収指針)を契機に、「同意なき買収」の事例も相次いで登場しています。
M&Aが企業戦略実行の一手段として日常的に活用されるようになり、企業価値を最大化できるベストオーナーによる「望ましい買収」の検討を促進する仕組みも整備されつつある現在の環境下において、事業会社には、戦略構築とその実行の巧拙が問われはじめています。

積極的にM&Aを活用し事業成長と企業価値向上を実現していく観点では、必要あらば買収指針の枠組みを利用し、「真摯な買収提案」を行うことで対象会社の取締役会の検討を促していくことは有効な手段と言えます。たとえ「同意なき」から始めたとしても、企業価値の向上に資する提案と対話を通じて対象会社の取締役会の同意を得ることは十分可能であり、これを通じて「同意あり」買収を実現していくことができます。
こうした健全な「攻め」の手段として「同意なき買収」(能動的な買収提案)を活用するには、M&A戦略の立案、買収ターゲットの選定、シナジーや企業価値向上施策を含むスタディ等の日常的なM&Aの検討活動がベースにあり、加えて、「同意なき買収」(能動的な買収提案)特有の力点を抑えておくことが肝要です。そこには戦略的なエッセンスが多分にあり、成功の要諦を理解したうえで必要な準備・検討を行っていく必要があります。

また、想定していなかった者からの「同意なき買収」提案を受ける事案も登場しています。上場していれば誰しもが「同意なき買収」提案を受ける可能性があり、事業会社は、他人事ではなく自分事として「守り」を固めておく必要に迫られています。「同意なき買収」提案はある日突然やってきます。提案を受けた場合、非常に限られた時間的猶予の中で、特別委員会の立ち上げを含め、会社としての対応を検討しなければなりません。また、買収提案が「真摯な提案」である場合には、その提案が中長期的な企業価値向上に資するのかどうかの観点から「真摯に」検討する必要があります。不同意とする場合には、現経営陣がより高い企業価値を実現できるというストーリーを発信し、株主の信認を得る必要があります。
そのためには、経営として日頃から、自社が持つフルポテンシャルを発揮して、企業価値を最適な状態に保つ必要があり、そのために事業と財務の両面で適切なレバーを引くとともに、資本市場に対して自社の魅力をエクイティストーリーとして発信することが肝要です。 

本セミナーでは、「同意なき買収」(能動的な買収提案)によるM&Aに焦点を当て、「攻め」「守り」それぞれの局面での成功の要諦を紹介します。そのうえで、単なる提言に留まるのではなく、実際に事業会社担当者の皆様が「同意なき買収」(能動的な買収提案)に取り組む際にご活用いただきやすいよう、検討ステップ毎に典型論点とアプローチ方法をご紹介する予定です。本セミナーを通じて、事業会社の経営企画・事業企画部門やM&A担当の皆様が、戦略的な視座を持ったうえで「同意なき買収」(能動的な買収提案)に取り組む一助となれば幸いです。

2.主な内容

<第1部 「同意なき買収」(能動的な買収提案)成功の要諦と、健全な「攻め」の手段としての活用方法>
1. 新時代到来、Proactiveアプローチの重要性
2. 「同意なき」は同意買収の始まり
3. 事例から学ぶ成功と失敗の分水嶺
4. 勝ち取るためにはなにを準備するべきか?

<第2部 「守り」を固めるために必要な備え – 企業価値の観点で>
1. 「同意なき提案」は突然やってくる
2. 「攻め」の対象とならないために - 企業価値経営の重要性
3. 株主・投資家を味方につける
4. 自社の脆弱性を分析しておこう

想定される主な受講者

• 事業会社の経営企画・事業企画担当者(M&A担当者)
• 事業会社の財務・経理担当者
※講演者の同業他社(コンサルティング会社)及びそれに類する会社に所属の方、学生、研究者の受講はご遠慮ください。また、会社名未記入の場合も参加をご遠慮いただいております。あらかじめご了承ください。

■参考記事

講演者

横瀧 崇 氏(ボストン コンサルティング グループ マネージングディレクター&パートナー)

事業会社向けのM&A及びPMI、戦略、コーポレートファイナンス分野のコンサルティングを専門とする、BCGのコーポレートファイナンス&ストラテジーグループの日本におけるリーダー。
20年以上のコンサルティング経験を有し、さまざまな業種の顧客企業において、経営アジェンダに沿ったM&A、アライアンスを支援。日本企業のPMIを支援するため、シンガポールとフランスに合計3年居住した経験を有する。ソフトバンク、アクセンチュアストラテジーを経てBCGに入社。
共著 「BCGが読む経営の論点2024」 
第5章「事業開発力――新たな成長に向けM&Aをどう活用していくか」


坂上 隆二 氏(ボストン コンサルティング グループ パートナー&アソシエイト・ディレクター)

BCGコーポレートファイナンス&ストラテジーグループ、およびプライベート・エクイティグループのコアメンバー。幅広い業界のクライアントに対して、持続的なTSR/企業価値の向上の観点から、中期経営計画策定、ポートフォリオ戦略構築、アクティビスト対応、戦略的IR、M&A等の分野を中心に支援を行っている。「日本版バリュークリエーターズランキング」の共著者。外務省を経て2009年にBCGに入社。

-講師の先生より-
M&Aが日常的に活用され、企業価値を最大化できるベストオーナーによる買収を促進する仕組みも整備されつつある中で、事業会社には戦略構築とその実行の巧拙が問われはじめています。こうしたチャレンジに直面している事業会社ご担当者の皆様と一緒に議論できることを楽しみにしています。

開催概要

テーマ健全な「同意なき買収」の活用と対策 
―BCGの視点から―
開催日時2025年1月20日(月)15時00分~17時00分
参加費
  • 無料会員様
    27,500円(税込)
  • 有料会員様(M&A専門誌「マール」購読者)
    ・A/EXコース
    8,800円(税込)
    ・Bコース
    11,000円(税込)
    ・Cコース
    27,500円(税込)
  • MARR ProまたはレコフM&Aデータベースご契約者様
    8,800円(税込)
  • M&A支援機関協会 幹事会員様、正会員様
    8,800円(税込)

有料会員(A/B/EXコース)の方はセミナーを特別価格で受講できます。

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定 員

50名(先着順)

※講演者の同業他社(コンサルティング会社)及びそれに類する会社に所属の方、学生、研究者の受講はご遠慮ください。また、会社名未記入の場合も参加をご遠慮いただいております。あらかじめご了承ください。
※申込者本人のみのご参加に限らせていただきます。他にもご参加を希望される方がいらっしゃる場合、おひとり様ずつお申し込みをお願いいたします。
※IDごとにご参加の人数を制限させていただく場合がございます。
※お申し込み確認後、弊社担当者よりご連絡させていただきます。メールが届かない場合は、お手数ですが弊社までお問い合わせください。

開催形式

オンラインセミナー
※配信ツールは「Zoom」を使用いたします。

※参加申込規定は こちら

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電話番号
03-6371-1210
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