[Webマール]

(2024/05/29)

体制強化に取り組むシティグループ証券の投資銀行部門

――日本のM&A市場は今後3~5年で倍増と見込む

福田 祐夫(シティグループ証券 取締役副会長 バンキング統括投資銀行部門長)
安久 芳伸(同 M&A本部長)
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福田氏/安久氏

シティグループ証券で投資銀行部門を率いる福田祐夫取締役副会長執行役員と安久芳伸M&A本部長に、今後の事業運営方針や、日本のM&A市場の先行きをどう見通しているのかなどについて聞いた。
<ポイント>
〇日本拠点を有望視し強化、顧客へのアプローチ方法も日本市場に適合させる
〇『インパクト×フリークエンシー』を管理し、顧客企業との関係を見直し。件数重視の営業や、形式的な提案作業は避ける
クロスボーダーのバイサイドFA業務が大きな比率を占める
〇日本のM&A市場には強気。今後3年から5年でM&Aのボリュームが倍増すると予測
95カ国に拠点、160カ国でサービス

―― シティの投資銀行部門の体制は現在どうなっていますか。

福田 「主要な構成としては、カバレッジのチーム、日本の発行体がグローバルにオファリングを行うことを扱うエクイティ・キャピタル・マーケット(ECM)のチーム、外債を中心に扱うデット・キャピタル・マーケット(DCM)のチーム、そしてM&Aのチームがあります。その他に



■福田 祐夫(ふくだ・ますお)
シティグループ証券取締役副会長、バンキング統括投資銀行部門長
シティバンク、エヌ・エイ東京支店副会長、バンキング統括 マネージング・ディレクター
2022年2月より現職。それ以前は、エバコア・ジャパン代表取締役社長、みずほ証券常務執行役員として投資銀行グループ共同グループ長等を歴任。三井住友フィナンシャルグループによるSMBC日興証券設立当初の2009年10月から2013年5月にかけて、SMBC日興証券において常務執行役員、投資銀行本部長等を務める。それ以前は、2006年より日興シティグループにて常務執行役員、投資銀行本部長およびエグゼクティブ・コミッティー・メンバーを務める。慶応義塾大学商学部卒業。ロチェスター大学サイモン校経営学修士修了。

■安久 芳伸(あぐ・よしのぶ)
シティグループ証券 投資銀行部門M&A本部長
マネージング・ディレクター
旧日興證券の投資銀行本部等を経て、1998年より旧ソロモン・スミス・バーニー証券会社に出向、1999年の日興ソロモン・スミス・バーニー証券会社(現シティグループ証券)の設立と同時に転籍。M&Aアドバイザリー案件については、クロスボーダー・国内案件を問わず、各業界・セクターにおいて数多くの案件をアドバイス・執行。早稲田大学商学部卒業。ボストン大学経営学修士修了。日本証券アナリスト協会検定会員。一橋大学経営大学院非常勤講師。

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