上場企業を対象とするM&Aやグループ内再編(グループ内M&A、子会社株式取得)のうち、当初より上場廃止を目的とした案件は2024年1年間で94件と、2023年の71件から32.4%の大幅増加となった。他方で、新規上場(IPO)件数は86件に留まった。日本の上場企業数はこれまで増加の一途を辿ってきたが、市場からの株価上昇圧力も相まって、2024年は上場企業数が減少に転じた節目の年となった。昨今はMBOにより自ら市場退出するケースに加え、同意なきTOBにより退出を迫られるケースも増えている。今年はすでに2社がMBOを発表しており、今後さらに活発化しそうだ。 2025年1月の動き