日本生命保険(日本生命)が本格的に買収攻勢をかけている。2024年12月11日、米国の保険会社であるレゾリューションライフ(レゾリューション)を総額約82億ドル(約1兆2000億円)で買収、
完全子会社化すると発表した。日本生命はレゾリューションに既に23%程度出資しており、残り77%をブラックストーンなどから買い取る予定だ。完全子会社化は25年下半期をメドとしている。この買収額(円換算)は保険業界では過去最大であり、他業界の大型買収と比較しても、リーマンショック後の三菱UFJフィナンシャル・グループによる米モルガン・スタンレーへの出資(約90億ドル=当時のレートで約9000億円)を上回る。日本生命による米国生保の買収(出資)はコアブリッジ・ファイナンシャル(24年12月)に次いで2社目であり、矢継ぎ早の買収攻勢に出た印象が強い。中期経営計画期間(24~26年度)で2兆円を超える成長投資枠が準備されているが、24年度だけでその枠に近い金額をM&Aに投じたことになる(ニチイHD:約2100億円、コアブリッジ・ファイナンシャル:約5800億円、レゾリューション:約1兆2000億円)。
今回買収予定のレゾリューションは、