[マールインタビュー]

2011年3月号 197号

(2011/02/15)

No.130 閉塞感高まる日本で企業のパートナーとしてPEの新たな展開図る

KKRジャパン 蓑田 秀策 社長
  • A,B,EXコース

ともに夢を担ぎ、実現めざす

--日本で第1号の投資が行われました。

「総合人材サービス業のインテリジェンスです。今回はなんといっても会社の経営陣に大きな魅力を感じました。高橋広敏社長以下、若くて、夢を持ち、やる気がある。確固たる経営哲学を持ち、実践されている。人材紹介業を単なる口入れ稼業でなく、社会インフラとして日本に定着させたいと。日本のシステムの中で一番の問題は終身雇用です。一見、よさそうにみえるけど、一度ある会社に勤めてしまうと、どういう仕打ちを受けようと、どういうミスマッチがあろうと、会社にしがみついてしまう。自分の意には反するけど、生活のためやりたくない仕事もやる。やる気を失い、くすぶっている人材がたくさんいます。そういう人たちが、自由に自分に合った仕事を求めて動き回れるような社会がいい。埋もれている人たちも、他に行けば生き生きする。日本全体で適材適所を図ることが大切だ。そのためにはインフラがなくてはいけない。これは鶏と卵の関係で、日本にそういうインフラがないから人が動かないのか、人が動かないからインフラができないのかはありますが、インフラをしっかりつくっていきたいと。大きな夢を持ちながら会社を運営してこられている。人材サービスは景気に連動するビジネスであり、通常、プライベード・エクイティ(PE)は敬遠するといわれますが、彼らはリーマン・ショック後、雇用環境が急速に悪化し、売り上げが落ちる中でもしっかり会社を守り抜いた。そして収益性を守った。果敢にオペレーションを見直し、環境に対応して、未曾有の危機を乗り切った。まさに経営の力です。私もここ何年か、いくつもの会社の方たちとお話をしましたけど、最も投資し甲斐のある会社だと判断をしたのです」


 

 

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