東京大学工学部資源開発工業学科卒業後、東京大学大学院工学系研究科地球システム工学専攻修士課程、およびコロラドスクールオブマインズMining and Earth Systems Engineering博士課程を修了。1999年7月プライスウォーターハウスクーパース(米国ニュージャージー州)入社。2000年4月マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン入社。半導体や化学、エレクトロニクス業界を対象に、経営戦略の再構築および新規事業開拓等のコンサルティングを担当。2002年4月アドバンテッジパートナーズに参画し、テレコムおよび製造業等複数の案件を担い、シニアパートナーに就任。2015年4月シーヴィーシー・アジア・パシフィック・ジャパン代表取締役就任。
資生堂のパーソナルケア事業のうち、国内事業については会社分割(吸収分割)によってファイントゥデイ資生堂に承継。同時に、ファイントゥデイ資生堂の全ての株式をCVCキャピタル・パートナーズ(以下、「CVC」)が投資助言を行うファンドが出資をしているOriental Beauty Holding(以下、「OBH社」)に譲渡。パーソナルケア事業のさらなる成長を資生堂とCVCが協力して支援・運営するため、OBH社の完全親会社となるAsian Personal Care Holdingの株式の35%を資生堂が取得して合弁化するというスキームである。(下図参照)
資生堂は、2020年12月期(20年1~12月)通期の連結業績で売上高が前期比18.6%減の9208億円、営業利益が86.9%減の149億円、最終損益は116億円の赤字(前期は735億円の黒字)に転落した。こうした状況を打破するため、資生堂グループは中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」をスタートさせ、デジタライゼーションを推進し、「高付加価値スキンビューティー領域」をコア事業とする等の事業構造を転換しながら、抜本的な経営改革を実行して2030年までにこの領域における世界No.1企業を目指すという方針を打ち出した。