[M&Aの現場から]

2023年9月号 347号

(2023/08/09)

【Japan Search Fund Accelerator】日本初のサーチファンド、サーチャーへの投資、サポート機関を設立

嶋津 紀子(代表取締役社長)
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嶋津 紀子氏

嶋津 紀子氏

 Japan Search Fund Accelerator(JaSFA:ジャスファ)は、日本初のサーチファンド、サーチャーへの投資、サポート機関として、嶋津紀子氏によって2018年に立ち上げられた。

 サーチファンド(Search Fund)は、1984年にアメリカで誕生した投資モデルで、スタンフォードビジネススクールの教授でH.Irving Grousbeck氏によって考案された。MBA取得後起業するという選択肢以外に、企業を買って経営するという新しいアントレプレナーシップの選択肢として、また投資家にとっても有効な投資機会と認知され、欧米ばかりでなくアジアでも広まってきている。

 優秀で意欲のあるアントレプレナーが投資家から資金を集め、自分が社長となって承継する中小企業を探し、買収・承継するために設立されるのが「サーチファンド」。社長を目指して会社を探す若者はサーチャー(Searcher)と呼ばれ、事業承継が成立した後は対象企業の社長として承継した企業の経営に専念して企業価値向上に取り組む。通常5~7年後には、上場、MBO、第三者売却等で投資資金が入れ替わるが、サーチャーは承継した企業にとどまることもできる。一般的なPEファンドによる買収や企業間買収とは、次の経営を誰が行うかが明確な点が異なる。サーチャーの活動や資金調達などを支援する組織を、サーチファンドアクセラレーターと言う。

 日本では

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