M&A専門誌マール 2019年8月号 298号(2019/07/16発売)
特集: ベンチャー企業のバリュエーション実務
ベンチャー企業によるイノベーションについては、新たな市場の創造という役割が期待されているが、事業会社にとっても、事業シナジーを積極的に生み出す「オープンイノベーション」実現のためのベンチャー投資が重要な成長戦略の1つとなっている。実際、事業会社によるベンチャー企業のM&Aは、自社の戦略目的のためにベンチャー投資を行うCVC(コーポレート・ベンチャーキャピタル)によるものも含め、大幅に増加している。一方、ベンチャー起業家もこれまではIPO(株式公開)を志して起業するケースが多かったが、近年はM&Aによって事業会社に株式を売却してEXITするケースが増えてきている。しかし、事業基盤が確立した上場企業に比べて、ベンチャー企業に関しては、事業計画達成の不確実性が高く、破綻するケースもあることから、こうした要素を考慮した上で企業価値評価を行わなければならないという課題がある。ところが、ベンチャー企業の企業価値評価の手法はまだ確立されていないことから、事業会社によるベンチャー企業の買収の際、適正価格を算定することがむつかしいとの声も聞かれる。今後、事業会社によるベンチャー企業に対するM&Aの増加が予想される中で、企業価値評価をどのような視点、手法で行うべきか。本号の特集座談会では、久保田朋彦・GCAテクノベーション代表取締役、小林丈人・GCAエグゼクティブディレクター、山中卓・i-nest capital代表取締役の3人のエキスパートにお集まりいただき、それぞれの経験を踏まえてベンチャー企業の企業価値評価の実務についてお話し合いいただいた。
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[対談・座談会]
[座談会]本音で語る「スタートアップのバリュエーション実務」
今月のコンテンツ
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東海カーボン、独メーカーを1000億円で買収
[マーケットを読む ~今月のM&A状況~]2019年8月号 298号
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「上場企業の売却(カーブアウト系)動向」1-6月期、3割増。パナソニックが本格化
[データを読む]2019年8月号 298号
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部分買付けに関する覚書
[視点]2019年8月号 298号
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アメリカの買収価格評価訴訟における市場価格採用の是非
―Aruba Networks事件最高裁決定を踏まえて
[寄稿]2019年8月号 298号
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社会福祉法人のM&A手法の整理
[M&A戦略と法務]2019年8月号 298号
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第146回 反対株主の株式買取請求に係る会計処理と留意点
[M&A戦略と会計・税務・財務]2019年8月号 298号
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第172回 ドラッグストア・調剤薬局業界 ココカラファイン、マツモトキヨシHD、スギHDによる三つ巴のドラッグ業界再編劇
~調剤薬局、コンビニとの業態横断競争も激化
[業界動向「M&Aでみる日本の産業新地図」]2019年8月号 298号
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【小説】グローバル経営改革 ~ある経営企画部次長の悩み深き日々(第2回)
第1章「海外子会社のガバナンス改革編」 第2話「訪問への準備」
[【小説】グローバル経営改革 ~ある経営企画部次長の悩み深き日々]2019年8月号 298号
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【トランスリンク・キャピタル】シリコンバレーの有力VCが日本での活動を本格化
~SOMPOホールディングス、JALのCVCの運用も担当
[M&Aの現場から]2019年8月号 298号
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2019年6月の全国・地域別M&A状況
[地方のM&A~中小企業の事業承継・事業再生と地域金融機関の対応~]2019年8月号 298号
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次号予告と編集後記(2019年8月号)
[編集部から]2019年8月号 298号
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