TOB提案およびTOB提案から同意なき(敵対的)TOBに発展するケースが増えてきています。今年は3月までで4件ありました。このままの勢いで推移すると、2025年は、これまで最多だった2021年の10件を早々に上回りそうです(図表1)。
このような状況下、「
ホワイトナイト」が再び脚光を浴びています。
「ホワイトナイト」とは、
同意なき買収(敵対的買収)を仕掛けられた対象会社と友好的な関係にある会社のことです。対象会社の経営陣にとっては、「ホワイトナイト」による対抗TOBの実施、増資の引受、クラウン・ジュエルの譲渡等が、同意なき買収者への「買収への対応方針(買収防衛策)」となります。
これまでの「ホワイトナイト」登場案件は図表2の通りです。
ホワイトナイト、日本初の事例 日本で同意なきTOBに対し友好的TOBで対抗した初の事例は、...