[Webインタビュー]

(2013/11/27)

【第32回】グローバルM&Aが復活する――『キャピタル・コンフィデンス調査』に表れた世界の経営者のM&Aに対する意識変化について

 ピップ・マクロスティ(アーンスト・アンド・ヤング トランザクション・アドバイザリー・サービス グローバル・ヴァイス・チェア)
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世界経済への信頼感が回復

―― 2013年11月に国際貿易開発会議(UNCTAD)が、世界の企業による国外でのM&Aが回復してきたという内容のレポートを発表しました。それによると、1~6月の国際M&Aは総額で1793億ドル、前年同期比で83.8%伸びたということです。これを見ると、投資家の世界経済の先行きに対する不透明感が和らいで前向きになってきているのではないかと思われますが、EYによる今回の「キャピタル・コンフィデンス調査」*ではどのような結果が出ていますか。

 「おっしゃるように、EYの今回のアンケート調査でも経営者層は、世界経済に対して過去2年間の調査の中でもっとも高い水準で楽観的な見通しを持っていることが示されました。

 成熟市場における経済の回復および主要な新興国市場の安定性の向上によって、9割におよぶ回答者が世界経済に信頼感を持ち、3分の2の回答者が世界経済は順調に回復していると答えています。特にこの1年間で経済に対する信頼感は劇的に向上していることが明確に示されています。とりわけ先進国において、GDP(国内総生産)の上昇、借入能力の増加、雇用の拡大といった経済の基礎的条件が安定していることが信頼感の回復に結びついています。具体的に申しますと、世界経済は回復しているとの見方を示した回答者は、12年10月調査時点の22%から65%に増加しました。また、回答者の85%が今後12カ月間で世界経済は成長すると予測しています。


 

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