- <目次>
- はじめに
- M&A経験によって獲得する物の見方(例)
企業・事業を俯瞰して見る - さいごに
1. はじめに
これまで我々M&Aフォーラム 人材育成塾 企画チームは、M&Aを学ぶ際の注意点やコツなどを述べてきました(過去の記事は
こちらをご覧ください)。
今回のテーマは、
「事業会社でのM&A経験によって得られるものは何か」です。「M&A経験によって得られるものは、M&Aスキルである」というのは同語反復です。
ここでは、
「M&Aを経験することで、こういう物の見方ができるようになるのではないか」ということを述べていきます。もちろん人それぞれ得るものは違います。正解はありませんが、こうすると上手く整理できる、ということについて言及します。
M&Aプロジェクトが急に開始された、異動でM&A担当部署に配属された、将来の役立つスキルとしてM&Aを学びたい、人事研修で組み込まれている――等々、M&Aを学ぶ理由は様々です。
しかし、少し経つと、一人一人の個人にとっては、M&Aスキルは単なる手段であって、実務経験を積んだ結果として、何が得られるかが重要になっていきます。
この点について、以下、Q&A形式で簡単に述べていきます。
なお、事業会社にとってのM&Aは、取引(投資)-
PMI・バリューアップ-事業ポートフォリオ維持・
EXIT(売却)という、一連の行為として定義します。狭義のM&A取引だけではない点をご留意ください。