ベトナム:日越大学設立の実現化へ

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　本トピックスにおいて過去に何度かにわたって日越大学設立に関しての情報提供を行ってきた。これはベトナム現地新聞においては何度も一面トップを飾るほど日越大学設立が重要視され大きく報道されていたにもかかわらず、日本のメディアではそのことが全く無視されていたため、日本にとって地政学的に重要と考えられるベトナムに関しての情報不足を補おうとしたものであった。

　日越大学の設立は昨年12月のグエン・タン・ズン首相来日の際に日越首脳会談において合意され、さらに本年3月に国賓として来日したチュオン・タン・サン国家主席と安倍首相との共同宣言においても確認されたところである。サン国家主席はベトナムに帰国後、直ちに日越大学設立のための良好な立地場所を自ら現地に出向いて決定した。この大きな出来事は現地新聞では一面トップ写真入りで報道されたが、この事実も残念ながら日本では報道されていない。

　そして、7月21日には「首相による大学設立承認」の決定が行われた。このズン首相決定に基づいて日越大学の運営に係る事項がハノイ国家大学に委ねられたことになる。これによってハノイ国家大学学長承認に基づき、日越大学のカリキュラム策定や学生募集の活動開始が可能となった。つまり、ここにおいて日越大学設立が具体的にスケジュール化（2016年9月に修士課程から開講予定）されたわけである。日越大学はその後10年程度をかけてアジアでも有数の総合大学となることを目指している。