2023年はM&Aによるエグジット件数がIPO件数を大幅に上回る ベンチャー企業がM&Aを活用してエグジットするケースが増えてきた。 ベンチャー企業のエグジット(出口)戦略の主たるものとしてIPO(新規株式公開)とM&Aがある。日本のベンチャー企業がM&Aにより経営権または事業権を国内外の事業会社に売却(形態:買収、事業譲渡)し、エグジットするケースは、2023年1年間で116件あった。前年の95件を21件、22.1%上回り、最多を記録した(図表1参照)。これに対し、東京証券取引所が発表した国内市場におけるIPO件数は96件で、その差は20件と大幅に拡大した。