[M&Aスクランブル]

(2015/01/07)

海外買収(IN-OUT案件)50兆円の結果、変わっていくこと

  • A,B,C,EXコース

 レコフデータでは、1985年以降のM&Aデータベースを構築しており、M&A市場10年毎の潮流を下図のようにまとめている。

図①【1985年以降のM&A件数推移と10年毎の潮流】

 

 

I. 間接金融・銀行主導の時代:1997年までは、企業価値の概念が浸透していない間接金融主体の経済のもとで、一部の業界、一部の会社がM&Aを活用していた。年間のM&A件数は1000件に満たない。 
II. 市場経済への移行期:1997年、日本の金融ビッグバンにより、間接金融から直接金融への変革がスタート。そこから10年間、法制度、会計制度は市場経済型へ改正され、企業価値やコーポレートガナンスの概念が浸透していった。それに伴ってM&A件数は増加し、2006年には2775件を記録した。 
III. 国内成熟下でのグローバル化:2006年から、海外市場へ成長の糧を求めIN-OUT案件増加し大型化した。日本企業の本格的なグローバル化が始まった。 


 昨年は「国内成熟下でのグローバル化」潮流に沿って、IN-OUT案件が過去最多となった。件数でなく金額でみると、ここ10年はIN-OUTがM&A市場の主役であることはさらに顕著となる。

 

 

 

 

 

この記事は、Aコース会員、Bコース会員、Cコース会員、EXコース会員限定です

*Cコース会員の方は、最新号から過去3号分の記事をご覧いただけます

マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。

バックナンバー

おすすめ記事

アクセスランキング