[M&Aトピックス]

(2025/09/03)

アポロ・グローバル・マネジメント、日本代表に元三菱UFJ信託銀行の柏樹康生氏を起用

村田健氏
 アポロ・グローバル・マネジメントは、9月2日付で日本代表 社長兼パートナーに柏樹康生氏が就任したと発表した。日本国内におけるオリジネーションおよび資金調達戦略の推進ならびに事業全体の成長を牽引する。

 アポロはグローバルでプライベートエクイティ、プライベートクレジット等への投資を展開するほか、機関投資家や退職者向けの資産運用ビジネスも手掛けており、運用資産総額は約8400億ドル(2025年6月末時点)にのぼる。

 国内でのエクイティ投資実績としては、昭和電工子会社の昭和アルミニウム缶と昭和電工堺アルミの買収(2021年)、三菱マテリアル子会社のユニバーサル製缶の買収(2022年)、パナソニック子会社のパナソニック オートモーティブシステムズの株式取得(2024年)などがある。

 柏樹氏は就任にあたり、「アポロの日本事業を率いることを光栄に思う。現地およびグローバルの両チームと協力し、資本およびリタイアメント・ソリューションのリーディングカンパニーとしての地位確立を推進する。投資家や企業が長期的な成果に重点を置く環境下、利害が一致した持続可能かつ柔軟性の高い資本へのニーズは高まっている。当社は、グローバルなオリジネーション能力とリタイアメント領域の専門性、スケーラブルなエクイティおよびイールド志向のソリューションを組み合わせ、日本の変革を支える独自のプラットフォームを提供することができると確信している」などとコメントしており、国内企業に向けてはプライベートエクイティ/クレジット双方からの資本ソリューションの提供を強化していく。

■柏樹 康生(かしわぎ・やすお)
アポロ入社以前は、三菱UFJ信託銀行にて受託財産副部門長・アセットマネジメント副事業長として、専務執行役員を務めた。また、野村ホールディングスにおいても長年にわたり国際的な経営職を歴任し、ロンドンを拠点とするEMEA地域のCo-CEOや、ニューヨークに所在する米国野村證券、米州インベストメントバンキング部門の責任者など、欧米における要職を務めた。東京大学経済学部卒業後、米国サンダーバード国際経営大学院にて国際経営学修士号を取得。日本証券アナリスト協会認定会員および米国における証券ブローカー代表者資格を保有。

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