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(2025/09/03)

MARR第1回「FAランキング」インタビュー(個人部門1位・鹿山真吾氏)-FAに求められる緊急医としての役割

鹿山 真吾(デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー 上席執行役 COO)
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鹿山 真吾(デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー 上席執行役 COO)
主要案件と現場での立ち位置

―― 最近、自身が手がけたM&A案件の中で、読者が参考にできるものはありますか。

NDA(秘密保持契約)があり、直接関与した案件の社名など具体的な内容は公にはできません。ただ、例えば『LSEG(旧トムソン・ロイター)』や『Mergermarket』のリーグテーブルに当社関与がクレジットされた案件の多くに私も何かしら関与していると思っていただいて構いません」

―― M&Aの交渉の場には、自身も直接参加することが多いのですか。

「必ずしもすべてではありませんが、現場に立ち会うことは非常に多いです。私自身の専門領域はTMT(Technology, Media & Telecommunications)ですが、それに限らず、クライアントの案件には大小問わず関わります。実際に現場に出てクライアントを支えることこそ、FAとしての責任だと考えています。交渉は一瞬で流れが変わることもあります。その場にいて、即座に対応することができなければ、真に役立つ存在にはなれません。ですから、規模にかかわらず現場に立ち、サポートすることを重視しています」

黒子としての役割と心構え


■鹿山 真吾(かやま・しんご)
2009年、デロイト トーマツ FAS(現・デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社)入社。2014年から2017年までDeloitte Corporate Finance LLCのニューヨーク事務所に出向し、日米M&A案件統括責任者としてクロスボーダーディールの組成・エクセキューション の陣頭指揮を執る。入社以前は、大手外資系証券会社3社の各投資銀行本部にてM&Aグループの中核メンバーとして数々の大型M&A案件に関与。

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