2018年5月に設立されたGENDAはM&Aを自社の成長の最重要手段と位置付けており、既に合計26件のM&Aを実施している。同社のM&A部門の責任者であるChief Strategy Officerの羽原康平氏にM&Aに対する取り組みの基本戦略などを聞いた。
純粋持株会社(HD)は現在約90人で運営
―― GENDAとはどういった会社ですか。
「GENDAはエンターテイメント関連の事業を手掛けています。2023年7月には東京証券取引所のグロース市場にIPOをしました。GENDAは、2040年に世界一のエンターテイメント企業を目指すという大きなビジョン(野望)を持っており、その目標に向けて日々進化しています。
GENDAは純粋持株会社で、グループ会社の経営管理や事業成長のサポートに注力しています。中心となるグループ会社はGENDA GiGO Entertainmentです。この会社はかつてセガ エンタテインメントとして知られ、セガサミーHD傘下で国内約200店舗のアミューズメント施設を運営していた会社です。2020年、M&Aによりこの会社の株式を85.1%取得し、その後、2022年に14.9%取得し、持株比率100%にしました。現在はアミューズメント施設『SEGA』から『GiGO』になり、更なる事業展開を進めています」
―― GENDAを純粋持株会社の形態にしているのはなぜですか。
■羽原 康平(はばら・こうへい)
神戸大学経済学部経済学科卒。大学在学中に公認会計士試験に合格し、あずさ監査法人にて上場企業を中心とした監査業務に従事。2017年PwCアドバイザリー入社。エンターテイメント企業の案件も含め、30件超のM&A案件に財務アドバイザーとして関与。2019年9月GENDA入社、2023年9月より現職。2023年11月GENDA Capital代表取締役社長に就任(兼任)