[マールインタビュー]
2009年10月号 180号
(2009/09/15)
顧客のための経営統合
――北海道銀行との経営統合から丸五年です。
「M&Aの実践には理念が大切ですが、我々の理念は、『顧客のために』です。M&Aの手法として、合併と持株会社を使う経営統合がありました。合併ですと、二つの銀行が融和して、一つの新しい銀行になる。しかし、北陸銀行には一三二年、北海道銀行には五八年の歴史があり、それぞれ地域の顧客とともに歩んできた歴史や経営風土があります。これを捨てると、もはや地方銀行とはいえない。さらにいえば、合併は企業の論理が全面に出て、顧客本位ではない。どの企業も建前では顧客のために合併するといいますが、実際は顧客軽視ではないでしょうか。小さなことですが、例えば銀行の名前が変わると取引先は帳票類の取引銀行名を変えないといけない。印刷代等もかかりますが、それらは全部顧客の負担です。その費用を合併した銀行が出したという話を聞いたことがありますか」・・・
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