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[藤原裕之の金融・経済レポート]

(2019/07/10)

拡大を続けるアイス市場 ~ 世界で苦戦する日本勢に逆襲のチャンスはあるか

藤原 裕之((一社)日本リサーチ総合研究所 主任研究員)
日本のアイス市場は7年連続の拡大

  前回取り上げた高級パンと同様、息の長いブームが続いているのがアイス市場だ。日本アイスクリーム協会が発表した2018年度の販売金額は前年度比1.4%増の5186億円(出荷ベース)と7年連続の拡大を記録した(図表1)。猛暑効果で氷菓など単価の低い商品が売れたことで販売物量は4.3%増と金額以上の伸びとなった。
スイーツ市場全体でみてもアイスクリームの存在感は年々高まっている。スイーツに対する家計の支出をみると、ケーキや饅頭への支出額は減少傾向にあるのに対し、アイスクリームへの支出額は年々増加傾向にある(図表2)。

図表1  アイスクリームの販売金額の推移


図表2 家計のスイーツ支出の推移


アイス市場が好調な理由

 アイス市場が好調な理由は主に2つある。一つは「気温の壁」、もう一つは「年齢の壁」の2つの壁を越えたことにある。

(冬アイスと春アイスで通年型デザートに)

  「冬アイス」に代表されるように、アイスクリームは夏場のデザートから通年型デザートとなりつつある。夏のアイスは「暑さしのぎ」の側面が強いが、冬アイスは「息抜き」や「癒し」の要素が強まる。アイスメーカーとしては、仮に夏場の売上が伸びなくても冬アイスで売上の落ち込みをカバーできるようになった。
さらに最近は冬アイスだけでなく「春アイス」も登場している。春は気温が上がり始めて冷たいものが欲しくなるが氷菓タイプはまだ早い。グリコの「カジュコ」やハーゲンダッツの「ライチ&ラズベリー」のようにタイプとしては…


■藤原 裕之(ふじわら ひろゆき)

略歴:
弘前大学人文学部経済学科卒。国際投信委託株式会社(現 三菱UFJ国際投信株式会社)、ベリング・ポイント株式会社、PwCアドバイザリー株式会社を経て、2008年10月より一般社団法人 日本リサーチ総合研究所 主任研究員。専門は、リスクマネジメント、企業金融、消費分析、等。日本リアルオプション学会所属。

※詳しい経歴・実績はこちら
※お問い合わせ先:hiroyuki.fujiwara@research-soken.or.jp

 

 



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