[Webインタビュー]
(2015/12/02)
―― ヘルスケア業界を取り巻く世界的なM&Aのトレンドについてどのようにご覧になっていますか。
「例えば、25年前のヘルスケア業界のM&Aは非常にシンプルで、A社がB社を欲しいということであれば当該企業にアプローチして話が進むという形でしたが、今日では、M&Aの際にいろいろなファクターを勘案して対象企業を選択しなければなければならなくなっています。その意味で、非常に複雑になっているということが言えます。まず第1に、様々な垣根が無くなっていること。国境もなくなってきていますし、業種の垣根もどんどん低くなって他業種からの新規参入も増えています。第2に、テクノロジーの進化が驚くほど速くなっていることが挙げられます。小型化、低コスト化、そしてデータ革命が起こっています。1つの例として製薬業界をみますと、新薬のパイプラインを増やすためにM&Aによって買っていかないとやっていけなくなっていますが、遺伝子学の進歩が速く、昔は大型の薬を開発して世界マーケットで売ればよかったのですが、今では人それぞれに新しい治療法とか薬ができるようになって来ています。そういう流れに戦略的にどう対応し、投資をしていくのかが大きな課題になっています。そのほか、ロボットの活用であるとか新素材の開発も日進月歩で進んでいます。こうした動きがヘルスケアにも影響を与えるようになっているのです」
―― そういう中で、製薬企業の今後の戦略についてどのように見ていますか。
「製薬会社の大きな課題はいま申し上げたように、まずは・・・
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