[M&Aトピックス]

(2023/06/22)

カーライルの富岡隆臣氏が日本共同代表に就任

  PEファンドのカーライルは6月21日、富岡隆臣氏が日本共同代表に就任したと発表した。単独で代表を務めていた山田和広氏と2人の共同代表体制で、日本におけるカーライルの活動を率いる。現在のカーライル日本拠点の投資チームの人員数は約25人で、日本の全従業員数は約50人。

 カーライルは、「テクノロジー・メディア・通信」、「消費財・小売り・ヘルスケア」、「製造業・一般産業」の主な3分野を日本における重点産業と位置付け、2000年に日本に進出して以来、38件、総額4590億円以上の投資を実行してきた。

 富岡氏は2020年以降、カーライル・ジャパンの日本副代表兼マネージング ディレクターとして、カーライル・ジャパンの業績全般に責任を負う役割を担ってきた。現在、オリオンビール、リガク、AOI TYO Holdings、及び岩崎電気の非常勤取締役も務める。

 共同代表となった富岡氏は、「カーブアウト案件や事業承継案件が増えているなか、カーライルがこれまで日本で培った数々の投資経験や蓄積された知見、そしてグローバル企業としてのリソースやネットワークを融合させることで、これらの案件において経営陣の方々と協働するより多くの機会を得られると信じています」とのコメントを発表した。

 カーライルの2023年3月末時点の運用資産は総額で3810億米ドル(約54兆円)。現在、世界5大陸の29拠点に約2200人の社員を擁する。

■富岡 隆臣(とみおか・たかおみ)氏
早稲田大学法学部卒。米ニューヨーク大学にてMBA取得。日本長期信用銀行で13年勤務。そのうち9年間は東京及びロサンゼルスにおいてシンジゲートローンのアレンジ業務及び事業戦略アドバイザリー等の企業金融業務に従事。1998年にGE Capital Japanに移籍。日本リース等の買収を担当するとともに、GE Equity Japanの立ち上げに参画。GE Equityの日本代表として、主にGEとの事業シナジーを追求した投資を実行し、4社を上場させた。

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