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[ポストM&A戦略]

2014年5月号 235号

(2014/04/15)

第65回 経営者ガバナンスの仕切り直し(上)

 竹田 年朗(マーサー ジャパン グローバルM&Aコンサルティング プリンシパル)

  優れた経営者を選定して買収先の経営(マネジメント)を行わせつつ、買収側はその経営者に対してきちんとコントロールを利かせる(ガバナンス)、という2重構造を、買収時においていかにうまくかつ早く作るかが、買い手にとっての最重要課題の一つである。これまで本連載でも説明してきているように、買収先の経営者に対するガバナンスは、クロージング前から準備して、クロージング後速やかに確立するのが理想的である。
  一方、実際には、その重要性を認識しつつも、買収先の経営者に対するガバナンスの確立が不十分なまま時間が経過し、経営者が報酬についてわだかまりを抱えたり、経営者のコントロールがうまくできない事態に陥ったりする例も散見される。しかし、経営者ガバナンスの確立については、何らかの事情で不十分なまま一定の時間が経過した場合でも、決して手遅れ、遅すぎる、ということはなく、必ず良い方向に進化させることができると考えている。
  また、買収後、一定期間が経過した後に、買い手の既存組織・既存子会社との組織再編を行う場合には、新組織の設計と経営者の人選を始めとして、経営者ガバナンスを仕切り直す必要が出て来る。
  今回からは、このような経営者ガバナンスの仕切り直しの方法論について述べる。

 

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