[特集インタビュー]
2014年5月号 235号
(2014/04/15)
ルピン社との出会いとグループ入りの決断
渡邉「1954年創業当初はOTC(一般用)医薬品を手掛けていたのですが、創業者の一人杉浦好雄氏が糖衣の加工技術を持っていたので、1960年台後半から大手製薬メーカーの糖衣錠の加工事業に乗り出し、続いて、GE医薬品分野に参入しました。三代目社長の杉浦好昭氏になり、1980年台半ばから海外との提携事業に関して積極的に展開し、その一環として1998年ベーリンガー・マンハイムのGE全品目の営業権を取得するなど、GE業界の中でもグローバルな感覚を持った経営者でした。会長時代には医薬工業協議会(現日本ジェネリック製薬協会)会長も務め、世界の医薬品市場でGE使用の流れが勢いを増していく中で、これからの日本の医療もGEが重要な役割を占めるようになるということを確信していました。当時はまだ売上高が100億円に満たなかったのですが、『日本市場でNo.1のGE企業になること』をビジョンに持ち、『早く500億円、1000億円規模にならないと生き残れず、企業としての存在価値がない』と言っておりました。そのためには生産・研究開発設備や研究開発への多大な投資が必要となりますが、自力では難しい。それを実現するためには外部企業との提携が不可欠だという考えを持つようになったのだと思います。その提携先としては、資本力、開発力と低コストでの生産力があり、グローバルに事業を展開して世界にネットワークを有する企業が理想だということで手を組む相手を探している中で、ルピン社が浮上してきたのです」
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