上場企業の経営陣がMBOによって上場を廃止する「非上場化」案件は、2001年に初めて登場し、2018年11月までの約18年間で146件となった。金額合計は2兆3515億円まで積み上がっているが、ここ数年は毎年5件前後で推移し、停滞が続いている。MBOによる非上場化は利益相反構造にあるものの、上場の継続が適さなくなった場合に各企業に適した資本構成に再構築する意義もある。経済産業省は2007年に策定した「MBO指針」の見直しを検討する方針。第4次産業革命の進展など上場企業を取り巻く環境が大きく変化するなかで、今後増加に転じるか、注目したい。
2018年1-11月の状況
今年は11月までに東栄リーファーライン、