「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの好業績が際立っている。好調な海外事業がけん引し、売上高は初めて2兆円を突破した。アパレル業界全体でみると、ネット通販や中古品売買の台頭といった構造変化が進み、苦戦する企業が少なくない。ファーストリテイリングは、新たなビジネスモデルとして「情報製造小売業」への進化に向けて動き出している。
ファーストリテイリング 売上高が初の2兆円 海外事業が好調
ファーストリテイリングが2018年10月に発表した2018年8月期の連結決算は、売上高は前期比14.4%増の2兆1300億円、営業利益は同33.9%増の2362億円、純利益は同29.8%増の1548億円でいずれも過去最高を更新した。売上高が初めて2兆円の大台に乗った。積極出店を進める海外の「ユニクロ」事業が好調で、売上高は同26.6%増の8963億円と、初めて国内の「ユニクロ」事業の売上高(8647億円)を超えた。
海外事業では、